具体的な研究テーマ

  1. 質量分析装置を用いた免疫沈降複合体の網羅的同定
  2. 腸管からのインスリン抵抗性惹起タンパクRELMβの病態的意義の解明
  3. 代謝疾患における臓器へのアミノ酸取り込みの変化と病態的意義の解明

質量分析装置を用いた免疫沈降複合体の網羅的同定

baitに疫沈降用の特殊なtagを取り付け、発現させた後、 tagを用いて免疫沈降し、bait含有複合体の構成タンパク を質量分析装置を用い、網羅的に同定する方法。

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シグナル伝達タンパクと転写因子に対するMEFタグを用いた網羅的複合体解析法

IRS-1に結合するタンパクの網羅的同定

特殊な免疫沈降用タグを用いて IRS-1,IRS-2を含む蛋白複合体の電気泳動
IRS-1、IRS-2を含む蛋白複合体を精製

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半分を電気泳動し、銀染色。
残りは直接、質量分析装置を用いて結合蛋白の同定

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結果:
IRS-1、IRS-2に特異的に結合する蛋白が銀染色で多数、検出された。
MSを用い網羅的に同定したところ、20以上の結合蛋白が一度に明らかとなった。

現在までに我々が新規に見出した、インスリンシグナル伝達タンパクへの結合タンパク
(A,B,Cは研究中のもので、有望な結果が得られている。)

インスリンシグナル伝達タンパクへの結合タンパク

IRS-1結合タンパクとして同定されたPin1の生理学的及び病態における意義

Pin1 Pin1のシグナル伝達経路

Pin1はIRS-1に結合し、肝臓や脂肪細胞への栄養取り込みを促進させる。また、Ctrc2に結合し、肝臓からの糖新生を抑制することで、エネルギー貯蔵に貢献している。しかし、恒常的なPin1発現量増加はNFκBの活性化を誘導し、炎症を惹起させる(上図)。